カテゴリー: 活版印刷

2019.11.24sun『ペンからつくる!ダイナミックグリーティング!withカリグラフィー』

大手門にある手紙洋品店・Linde cartonnageさんで定例開催の『手紙のじかん』

今回も、福岡でカリグラフィーといえば!のカリグラファー・初島さつきさん(スタジオポンテ主宰)をお迎えし、年末年始のグリーティングカードにふさわしい企画をご用意しました。

今回は、ペンから作ります!(2016年4月に開催したあの企画です)http://keitime.com/2016/04/28/164

このペンは、初島さんもご愛用のもの。身近なあの素材を使って作り、すぐに、書き味を試しながら微調整していきます。ペン作りはすぐに終わりますので、書く、描く時間をたっぷり楽しむ会になることでしょう。

1本のペンで、先端や、腹、角度など、使う部分を変えて、存分に楽しんでください。もちろん、作ったペンや余った材料もお持ち帰りください。

=======================

イベント詳細 ※持参物等、必ずご確認ください。

=======================

【開催日時】2019年11月24日(日)14:00-16:00

【場所】Linde cartonnage

【内容】

・ペン作り(2本のペンを作ります)

・早速書く、描く

・乾かしたら、好きな大きさに切ってお好みのカードにします。

※今回、ご用意する紙は、なんと!!

リンデでも定評のあったスペインの上質紙、ALPHA社のもの

(初島さんにも“贅沢すぎます”と言われちゃいました。)

【参加費】

3,500円(材料費込)

【持参物】※必ずご確認ください。

・インク(ご自身の好きなインクをお持ちください)

※気に入って購入したけれど、なかなか減らない、というインクなど、今回のドライブにうってつけです。

※インクをお持ちでない方は、会場のリンデさんでも、各種お求めいただけます。

・ペンをお持ち帰りになるためのバッグなど

【お申し込み】定員12名になり次第しめきり

予約フォームは先行して準備済みです→ http://keitime.com/evententry

リンデ店頭でも受け付けております。

【このイベントのお問い合わせ先】

info@keitime.com

09011937106

K代表・古賀

<<初島さんについて>>

カリグラフィーの教室兼、自身のアトリエ『スタヂオポンテ』主宰

アメリカでカリグラフィーに出会い、イギリスでブックバインディング(製本)を学ぶ、など、紙と文字、印刷にまつわることの造詣が深い、福岡では稀有な存在。

国外の著名なカリグラファーとの親交も深く、大学での講義、海外でのセミナー、ワークショップなど、講師活動も行う。

住まいである糸島の茅葺き古民家は、『銀河荘』でおなじみ。

自ら田畑を耕し、蒔をくべ、昔ながらの日本の暮らしを実践中。

文字のプロでもあり、食と農を楽しむ自然人でもあります。

スタヂオポンテHP→http://www.studioponte.com

銀河荘facebook→https://www.facebook.com/gingaso/  

<<会場リンデカルトナージュ・店主瀬口さんについて>>

現役の編集者。紙とペンとインクをこよなく愛する造詣が高じ、「手紙用品店」を営む。イタリアや、ベルギーなどへの海外買い付けで自身の目で選んだ様々なツールの他、オリジナルの紙ものが揃う。

初期からの活版印刷サービスに加え、RISOの孔版印刷、デザインサービスなどを行う『MARZINE PRESS』を新たに立ち上げ、編集、デザイン、印刷、などの総合サービスを充実させている。

毎月最終日曜に開催する『手紙のじかん』は、6年目を迎える会として定着。“書く”ことを楽しむコンテンツの提案を続けている。

Linde Cartonnage

11:00-20:00(変更あり)

HP→http://linde-cartonnage.com

電話(0927257745)

5/26.27.28開催決定!クリーニングデイ福岡 vol5〜福岡でつくる!アップサイクルデイズ!

2018年も、フィンランドと日本の同時開催日を軸に、3日間開催します。

5月も、いろんな方のご協力のおかげで「アップサイクル」を体感できる楽しいイベントになりそうです。

どなたもお気軽に、マーケット、ワークショップにご参加ください。

予約不要。入場料不要です。

 

【日程】2018年5月 26(土)、27(日)、28(月)

【開催時間】10:00-18:00(3日間とも同じです)

【場所】HIGHTIDE STORE (福岡市中央区白金1-8-28)

最寄り駅「薬院」地下鉄、西鉄

【内容】

「cleaningdayfukuoka」のTwitter、Instagram、Facebookにて、随時、情報を更新していきます。

【3日間のスケジュール】

5/26(土) 5/27(日) 5/28(月)

UPCYCLE MARKET 物販(3日間共通)

・コーヒー器具やグッズのアップサイクルマーケット(Click Coffee Works)

・間伐材、端板などの木

・ハギレ

・アップサイクルなグッズ販売

UPCYCLE WORKSHOP (日によって内容が変わります)

5/26(土)10-18時(最終受付17時)

刷工場から出た紙片と、箔押しの端材を使ったワーク

(マテリアルマーケット)

5/27 (日)11-17時(最終受付16時)

断裁紙を使ったワーク

切り絵:サトウアキコ(美術家)

貼り箱:ババリョウコ(はこつくり)

5/28(月)11-17時(最終受付16時)

アップサイクル手芸:ハギレでミノムシ(そのふぃりあうーにか)

缶バッジ作り:RANDOM inc

5/27(日)&28(月)11-17時(最終受付16時)

ペイント提供(FARROW&BALL by KifuL)

KINO5108(糸島の森林を守る、間伐材を使ったプロダクト)

土人形の絵付け体験(筑前津屋崎人形巧房)

・当日は出店者の方の商品や、作品も販売します

・全てのワークはご予約不要です

・開催時間内でお好きなときにお越しください。

・お子様が挑戦できるものもあります、ぜひご一緒に。

【その他・お願い】

※エコバッグのご持参にご協力ください

※会場には、駐車スペースはございません。近隣のパーキングなどをご利用ください。

 

【参考情報】

前回のvol4開催レポート

【このイベントの問い合わせ先】

クリーニングデイ福岡 古賀

cleaningdayfuk@gmail.com

【参考情報】

協賛: 株式会社カリタ https://www.kalita.co.jp

会場協力:ハイタイドストア http://hightide.co.jp/shop/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

出店者さま

Kiful http://www.kiful.com

5/27&28(日&月)

英国塗料FARROW&BALLを使って、土人形やKINO5108へのペイントサポート

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

27&28 (土日)土人形絵付け体験

筑前津屋崎人形巧房 http://tsuyazaki-ningyo.jp

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

印刷工場から出た紙と箔押しの端材を使ったワーク

Material Market https://www.material-market.com

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

5/27(日)キリガミでつくるギフトカード

サトウアキコ

https://www.instagram.com/satohakikooo/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大人気の貼り箱ワークショップ!!

ババリョウコ

https://www.instagram.com/babaryoko_work/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ハギレを使ってフリーダムな手芸。今回はミノムシを作ります

そのふぃりあうーにか

https://www.instagram.com/sonofigliau_nica/

缶バッジ作り

福岡の楽しいデザイン会社 RANDOM

https://random-product.com

2017.8.26-28『クリーニングデイ福岡』vol4 開催レポート

フィンランドから日本へ拡大しつつあるリサイクルカルチャーイベント!

8月26日全国同時開催でした!

『クリーニングデイ福岡』4回目は、Click Coffee Works と、モノ作りをする人たちで3日間開催。今回のテーマは、「コーヒー」に加えて「紙」と「布」でした。

8月26日(土)、27日(日)、28日(月)の3日間、足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました!
【開催場所、設営協力】
マヌコーヒーロースターズ クジラ店さん
他、ポスターなどの掲示、告知については、たくさんの方にご協力、発信の拡散をいただきました。
本当にありがとうございました。
今回のテーマの一つ「紙」
活版印刷で作った帳面や、10年ぶんのカレンダーを使った活版印刷のポストカードを紹介。
27日(日)には、カレンダーを使ったブックバインディングを、初島さつきさん(スタヂオポンテ主宰)をガイドに迎えて行いました。
活版印刷の帳面
こちらの作成裏話は、別にご紹介しています
『活版印刷で帳面が出来るまで』http://keitime.com/2017/09/03/501
こちらが10年ぶんのカレンダー
上質紙の見本も兼ねている全てが“良い紙”のカレンダー、裏の欧文や数字のフォントも様々で、紙好き、印刷好きにはたまらない。
こちらを断裁し、文林堂さんではオリジナルのポストカードに。
活版で組んだフクロウの印刷は、小値賀島から印刷修行に来ていた横山桃子さんの発案によるもの。横山さんが島に帰った後、山田さんが引き継ぎ、5つの表情にアレンジして印刷してあります。
ワークショップでは、こんなに素敵なブックに!
もう一つのテーマは「布」
福岡でモノ作りをする方のハギレを販売
「nu」さんのリネン、帽子作家「Mayugono」さんのハギレ、「うなぎの寝床」さんの久留米絣、と大変好評でした。
最終日の28日(月)は『そのふぃりあうーにか』シノミさんと『手芸のじかん』お持ち込みのバッグや、シャツを刺繍で可愛くアップサイクル
購入したハギレをさっそく活かす方も
 前回好評だった『つくし学園』さんの再生自転車は、今回5台販売しました。
防犯登録付き。会場からすぐに乗って帰られる手軽さが大好評でした。
vol1から行っている、コーヒーグッズのアップサイクルマーケット
15ロースターのドリップバッグセット
今回も、コーヒー好きの方を中心に好評。
【参加店舗・団体】
ー福岡県ー
あだち珈琲 http://www.adachicoffee.com
ROASTER’S COFFEE 焙煎屋 http://member.fukunet.or.jp/baisenya/
豆香洞コーヒー http://www.tokado-coffee.com
SHIROUZU COFFEE ROASTER http://www.shirouzucoffee.com
ー長崎県ー
KARIOMONS COFFEE ROASTERhttps://goo.gl/hvZZpH
ー大分ー
次回のクリーニングデイは、2018年5月と8月!
福岡の人と新しいテーマを考えながら“アップサイクル”を共有していきたいと思います。
みなさんも、ご自分の街で、コミュニティで、『クリーニングデイ』を開催しませんか?
クリーニングデイは、事前の申請さえすれば、誰でも開催することができます。
ご興味ある方は、クリーニングデイジャパン事務局公式サイト をチェックしてみてください。
クリーニングデイ福岡運営責任者
古賀由美子
Instagram :cleaningdayfukuoka
Twitter : クリーニングデイ福岡 @cleaningday_fuk

2017.8月 活版印刷で『帳面』ができるまで

フィンランドから日本全国に広がるアップサイクルカルチャーイベント『クリーニングデイ』が広がっていくことを願って、2016年5月から開催をしています。

今回、『クリーニングデイ福岡vol4』に際して、“アップサイクル”を体現するモノを作りたいと考えて制作したのが、『帳面』でした。

そもそものきっかけは、私が活版印刷に興味を持ち、3年ほど、鳥飼にある『文林堂』さんに足を運んでいたことから。

店主の山田さんは、昭和20年代の活版隆盛期、まだ一桁の歳の頃から、家業である印刷所の仕事を見てきた、印刷のプロフェッショナル。

昨今の活版印刷ブームにのってしばしば注目を浴びている山田さんですが、印刷全般が好きで、活版を含めた印刷の持ち味を使い分けるバランス感覚を持った“印刷職人”

「紙」には、定型の大きさというものがあります。

印刷の過程で、形を整えるために断裁した上質紙の紙片を、サンプル作りや、再利用のためにストックされているのを見せてくださいました。

「これ、使ってもいいですよ」熱心に見ている背中に、山田さんの鶴の一声。

そして、印刷所の壁を埋め尽くす 「活版」

“版”を“活かす”と書いて=「活版」

アップサイクルなモノ作りは、ここから着想しました。

断裁紙片の形をそのまま活かして、活版で印刷して価値を引き上げる。

使う人によってフレキシブルに使える形状にすれば、さらに価値が高まります。

昔、祖父母の家で『帳面』と呼んでいた大福帳の姿がすぐに浮かびました。

今回使わせていただいた版は、佐賀県の印刷所の跡で、竹やぶに覆われた保管所から救い出されたもの。引き取ってから初めて使用するというもので、山田さんもまだ、版の把握をしきれていないということ。

抜けてしまっている字もあり、あるもので版組みをすることにしました。

版を探すのは、素人にはものすごく難しい作業。

どうしても自力で見つけきれない文字があると、ものの数十秒で山田さんが見つけてくださいます。

版を組みます。自分で組むののは初めての体験です。

今回使用させていただいたのは、アルビオン型手引き印刷機

明治時代に外国製を模して作られた日本製。鋳物の堅牢な機械の所々に補修の跡。大事に使われてきたことがわかります。

これまでこの機械で数々の大切なお仕事をされているのを目にしていたので、ちょっと汗が出てきました。

セットの仕方、印刷位置の調整の仕方などを教えていただき、いざ印刷です。

コーヒー好き、コーヒー屋さんの雑記帳として作った

「コーヒーがうまかバイ!」バイがカタカナなのは、ひらがなの版がなかったからです。

「甘苦薫美」の4文字は、私が考えるコーヒーと人生の楽しみ

一枚一枚から笑い声の聞こえそうな帳面

「紙」の魅力「紙」という文字もまた素敵です。これは全ページに印刷しました。

常々「白黒つけない」ということを大事にしています。

この2つの丸い版が目に飛び込んできたので組んでみました。

印刷したものを乾かします。

3日間、とにかく毎日印刷しました。楽しくて没頭しました。

1,000枚は印刷しました。

それぞれ束にまとめながら穴を開けていきます。

ここまでは文林堂さんで作業させていただきました。

そして『スタヂオポンテ』に移動

主宰の初島さつきさんのアトリエ兼、お教室でもあります。

プロのカリグラファーでもある初島さんは、イギリスでブックバインディングを学ばれています。

シンプルな『帳面』とはいえ、プロの手が入ることが大事でした。

久留米絣や、上質なリネンのハギレを使い、温かみのある『帳面』の完成です。

『クリーニングデイ福岡vol4』当日は、使用した活版も一緒に展示。

「これはハンコですか?」などのご質問も受け、動画を見せたりしながら活版印刷のお話ができました。

手間暇かけたモノ作り。とても貴重な機会となりました。

断裁紙片のかたちそのままを、活版の魅力でより価値高く、日常の雑記を楽しくという、今回の“アップサイクル”なモノ作りは、ご購入いただいた方から嬉しいコメントをいただけたことで、ひとまず成功と言えます。